ライク株式会社

インタビュー

年齢関係なく裁量が与えられる業界に~入社7年目の営業部長が築いたキャリア~

ライクスタッフィング株式会社 東京本社営業部 部長(2023年時点)
山林拓さん

若者にとって、キャリアの早期形成は目標達成への大きな一歩となる可能性を秘めています。その一方で、経験不足や信頼関係構築の難しさといった課題も存在します。ライクスタッフィングの山林は、入社7年目にして東京本社の営業部長を務めています。彼はどのようにして自らのキャリアを築いてきたのでしょうか。

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年齢関係なく裁量が与えられる業界に~入社7年目の営業部長が築いたキャリア~

自らの力量を試す業界に

学生時代

現在、入社7年目にして東京本社の営業部長を務める山林。人材業界に絞り、就職活動を行っていた彼は、どのような理由でライクスタッフィングに入社したのでしょうか。

「大学では生命科学部に所属していました。どういった細胞がどの病気に作用するかといったことを勉強していましたね。でも正直、それが全然おもしろくなくて。理系の分野での将来的なキャリアについてその当時は考えることがありませんでした。自らが情熱を持てる職業を探している中で、まず頭に浮かんだのが『営業職』でした」

そこで山林は、個人や組織のスキル、経験、知識などを最大限に活用して、顧客のニーズに応えていく人材業界での営業をめざすことに決めました。

「人材業界では、個々の人材の適切な採用や配置、そして人材育成が企業の成長にとって非常に重要な要素となります。そんな人材業界の営業担当者には一定の裁量が与えられることが魅力的でした。

たとえば、派遣スタッフさんをクライアント様にご紹介する際、営業担当者の印象が良ければ、スタッフさんに対する印象も向上することがあります。逆に、営業担当者の印象が悪ければ、スタッフさんの評価も悪化する可能性があります。自身のスキルや能力次第で、スタッフさんに対する印象を好意的な方向にも変えることができるという点に、大きなやりがいを感じました」

その後、就職活動を進める中で最終面接まで進んだ企業では、面接官が社長や最高責任者でないと辞退を申し出たと話します。

「当時、ライクスタッフィングの最終面接は岡本会長(現ライク株式会社 代表取締役会長兼社長 グループCEO)でした。やはり、直接会長の言葉で、企業のビジョンや方針、経営者の考えなどを聞けることが私にとって重要でした。会長から、企業への想いや、今後の方針などの話を聞いて、ライクスタッフィングに入社を決めました」

2017年に入社し、最初の配属は東海支社でした。その後は東北支社の支社長を経験し、現在の営業部長までキャリアアップを続けてきました。

信頼を得て、成果を生み出す

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入社後は約4年間、東海支社でモバイル業界を担当。人材を派遣する派遣部門の営業と、企業から業務を受託し人材の采配や実績管理をする受託部門の営業の両方を経験しました。

「大手企業様の担当を任されたことがありましたが、それまで営業の先輩がかなり長い間担当していたため、担当変更をしてすぐはとても苦労しました。その先輩が作り上げてきた関係はその人のものでしかなく、新たな担当者として信頼関係を築くことは容易ではありませんでした。時間はかかりましたが、最終的には私とその企業様との関係を築くことができ、それを感じたときは嬉しかったです」

関係を築くために大切にしていたことは、「自分を信用してもらうこと」。信用を失うような行為はしないと心に決めていました。

「たとえばアルバイトや派遣の仕事を探していると、『業界経験者歓迎』とか、『週4日~OK』というような働く上での条件が出てきます。ただ、未経験者でもとてもやる気がある方だったり、週3日しか働けないけれど業界経験が長い方だったりと、先方の条件とは合わないけれど、ご紹介したい方がいらっしゃることがあります。

そういったときに営業担当が信頼されていると、その方をご紹介できることがあるんです。ライクスタッフィングの営業担当としてだけでなく、『山林さんが言うなら』『山林さんの紹介なら』。そんな風に企業様から言われると本当に嬉しかったです」

数ある人材会社の中からライクスタッフィングを選び、働いてくださっているスタッフの方の対応でも似たようなことがあるとと語る山林。どんなに働く条件が合っている会社でも、営業担当と馬が合わなければ他の人材会社を選択する可能性が出てきます。

「『この人だからいい』『この人だから働きたい』と、と言ってもらえることが営業にとって一番嬉しいことだと思います。人と人の関係なので、もちろん相性などはありますが、スタッフさんのために何ができるのか、どこを改善すればよいのか、そんな風に考え行動できるとスタッフさんは長く働いてくれるのではないかと思います。

現在は部長になったため、担当のスタッフの方はいません。しかし、これまでの経験があり、入社7年目で営業部長に抜擢されます。

営業部長への抜擢、心残りや悔いのないように

量販事業部長(左)と、営業1本部長(右)との一枚

入社7年目で営業部長に抜擢された山林。会長から連絡があったのは東北支社で支社長として勤務しているときでした。

「突然、会長から電話がかかってきて驚きました。東京で営業部長を務めないかという内容で、難しいと思った反面、これはキャリアアップのチャンスなのではないかと思い、せっかくもらった機会を逃すわけにはいかないと、営業部長になる決意をしました」

営業部長に任命された山林は、自身のことを「達成主義者」だと言います。

「長所であり短所でもあるのですが、『言われたことはやって当たり前』というタイプだと自分で思っています。目標を達成することは当然のことだと考えていて、目標を達成するために何が必要なのかを常に考え、行動することを意識しています。

ただ、どんなに頑張っても達成できない目標も存在します。結果が思わしくなかった場合でも、言い訳をするのではなく、自分はできる限りのことをやったと言い切れることが大切だと思います。心残りや後悔が一切ないようにしたいんです」

自身に課せられた目標や課題の大きさは、入社した当時を振り返れば比べ物になりません。しかし、それはこれまでの経験があってのものです。

自身にしかできないことを、強みを信じ前進

若者にとって、キャリアの早期形成は目標達成への大きな一歩となる可能性を秘めています。しかしその一方で、経験不足や信頼関係の構築の難しさといった課題も存在します。

「まだ入社して7年ですが、現場の仕事から支社長業務まで、たくさんのことを経験したと自負しています。しかし、クライアント様との商談やトラブル対応などの際に、若い人間が出てくると不安がられるのではないかと考えることはありますね。『若い』というだけで過小評価を受けることもあると思います」

年齢は経験や能力を測る唯一の尺ではありません。「若さ」という特性を逆に強みにすることもできます。

「今の私にしかできないことがあると思い、新しいアイデアや視点を持つようにしています。また、これらを活かすためには、他者との協力が不可欠です。部署内にあるベテランの知恵と経験、若さのエネルギーを融合させることで、チーム全体の力を引き出していきたいです」

最後に、20代のうちにキャリアアップをしたいと考える学生や、若者へメッセージを残してくれました。

「未知の領域への挑戦は、勇気と決断が必要です。若いからこそ生まれる新たな視点やアイデアを持ってチャレンジできる素晴らしいチャンスがあることを忘れてはいけません。経験は大切ですが、年齢や経歴にとらわれることなく、自分の強みを信じて前進できれば結果は自然とついてきます」

自分の持つ可能性を信じ、困難に立ち向かう勇気を持つこと、一歩踏み出すことが、未来への扉を開く最初のステップです。自身と同じく、若くしてキャリアアップしていく後輩たちを、今後は支えていきます。

※ 記載内容は2023年10月時点のものです

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