ミャンマー出身の介護士・カインさんが、日本語能力試験N1に合格しました。コロナ禍や母国の情勢による学習中断を乗り越え、日本で働く夢を胸に日本語学習を続けてきたカインさん。
仕事と勉強をどのように両立してきたのか、そしてN1合格までの道のりについてお話を伺いました。
①まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
こんにちは。HLAINE EI KHAINGと申します。
ミャンマー出身です。現在は東京にある特別養護老人ホームで、介護士として勤務しております。
②日本語を勉強し始めたきっかけを教えてください。
大学時代、日本や日本企業で働きたいという目標を持ったことがきっかけで、日本語の学習を始めました。大学では日本語講座に参加していましたが、その後コロナ禍や内戦の影響で中断し、地元に戻りました。
約2年弱、日本語の勉強ができませんでした。しかし、日本に行きたいという夢をあきらめきれず、自宅でオンライン学習を再開しました。その後、留学生として来日しました。
③なぜN1を受けようと思いましたか?
2023年に日本語学校を卒業し、N2には合格していましたが、入職後は日本語の勉強があまりできていませんでした。仕事で漢字や文章を書く際に、十分に理解できないことに不満を感じました。
また、漢字を読む力の必要性も強く感じ、改めて学習を始めました。N1に合格すること自体が目的というよりも、自分のモチベーションを高めるために受験しようと決めました。
④普段、どんな勉強をしていますか?また仕事と勉強、どうやって両立していましたか?
日本語学校に通っていた頃は、朝、学校へ行く前に勉強するのが効果的だと感じていました。現在は仕事と両立しながら、料理や洗濯などの家事の合間にYouTubeの文法解説動画を聞いたり、聴解力向上のためにアニメを視聴したりしています。
⑤勉強で一番大変だったことは何ですか?
語彙や漢字を覚えることが一番大変でした。
⑥それをどうやって乗り越えましたか?
夜勤の休憩時間に漢字を書く練習をよくしました。また、一度覚えた漢字を忘れないように、毎日復習することを心がけました。
⑦合格を知ったときの気持ちはどうでしたか?
N1に合格したときは、信じられない気持ちでした。合格そのものを目的に受験したわけではなかったため、驚きのほうが大きかったです。
⑧合格してから、何か変わったことはありますか?
N1に合格したことで、特に大きく変わったことはありません。しかし、日本人と同じレベルで自然に日本語を話せるようになりたいというモチベーションがさらに高まりました。
合格したからといって、学習をやめるつもりはありません。
⑨これから日本語を勉強する学習者やN1を目指す人に、伝えたいことはありますか?
これから日本語を勉強する皆さんにとって、日本はアジアの中でも給与水準が比較的良く、生活も安定している、住みやすい国だと思います。これから日本に来る方は、来日前に中級レベルまで勉強してから来ることをおすすめします。
日本の方とうまくコミュニケーションを取るためには、間違いを恐れずに話すことが大切です。N1は難しい試験ですが、毎日たとえ1時間でも継続して学習することが重要です。
日本で生活する上で日本語能力は不可欠であり、継続的な努力が成功につながると思います。