【セミナーレポート】 外国人材受け入れ時から定着における課題や工夫ポイントを紹介 ~介護事業を営むライクケアでの特定技能人材活用事例~

ライク株式会社のグループ子会社で、介護事業を営むライクケア株式会社は、6月13日(月)に開催された「令和4年度 東京都特定技能外国人雇用支援事業」における企業様向けセミナーに登壇いたしました。本セミナーでは、支援内容詳細の説明や事例が紹介され、当社からは外国人材受け入れ時における課題や工夫ポイントについて紹介いたしました。

■セミナー内容(一部抜粋)
本セミナーは3部構成に分かれており、ライクケアは<第3部>「特定技能人材活用事例ご紹介」にて「外国人材受け入れ時から定着における課題や工夫ポイント」と題し講演いたしました。

①    外国人材の受け入れについて
 従来の介護現場の採用手段には中途採用、新卒採用、未経験者活用があげられます。「2025年問題」を目前に介護士不足に陥っているなか、近年、紹介手数料などの採用コストの高騰や、そもそも介護士を志す方の減少により、採用目標人数を達成することは容易ではありません。そこで当社では解決方法の一つとして、2015年から外国人材の採用を実施し2019年より本格採用を開始しました。外国人材に期待する点としては「新たな採用チャネルの開拓(労働力の確保、安定した採用)」や「会社全体の若返り」、「グローバル化(海外拠点の展開等)」等があります。日本にきてお仕事を希望される外国人は若い方が多く、実際に当社で活躍いただいている外国人材の平均年齢は24歳(19歳~32歳)です。また現在中国では介護ビジネスが拡大しており、今後はベトナムやインドネシアなどの東南アジア諸国にも拡がっていくと予想されています。

②    定着における課題・工夫
 外国人材の採用に関する7つの課題と工夫ポイントについて紹介しました。例えば外国人に介護という仕事は務まるのか、介護業界の「尊厳」や「自立」などが理解できるのか、という課題に対し当社では研修内容を充実させています。現地語を用いた専門用語の解説や高齢者虐待、身体拘束といった介護職員とした必要な知識を身につけることができる内容となっています。また外国人の方は心優しい方が多く、特に認知症の方への対応がとても丁寧でご好評を頂いております。
 現場社員からも不安の声が聞こえます。外国人に日本語で仕事を教えて理解ができるのか、これまで一緒に働く機会がなかったので不安、といった声があがります。こちらに対しては、施設長や副施設長だけでなく、現場社員の方に外国人の採用について説明し理解いただくよう努めています。また現場スタッフたちとの定期面談で早い段階から不安要素をヒアリングし、研修や面談で解消できるような取り組みを行っています。

 ③    定着後の取り組み・支援体制
 当社が行っている外国人材向け8つの定着支援について紹介しました。上記にあげた研修は入社後にも行っており、少しでも現場の負担を減らせるように取り組んでいます。またキャリアアップ支援の一つとして、介護福祉士資格の取得支援制度も導入しております。他にもICT(見守りセンサー、服薬補助、記録システム等)を導入し業務負担を減らすことや、外国人材の担当者が面談への立ち合いを行っております。

 当社では、支援体制に力を入れ外国人材の採用を行った結果、離職率は日本人と比べて圧倒的に低く、安定的な採用計画を実行することができています。また同じ施設内で2名以上が在籍している場合は外国人材の先輩社員が率先して指導を行うことにより、働きやすい環境づくりができています。
 日本では今後も介護士不足問題が継続する見通しであり、外国人材の活躍が期待されます。当社では外国人材の採用、定着、支援を引き続き実施するとともに、外国人材の活用に向けた情報発信を積極的に行い、少しでも介護士不足という社会課題解決に貢献できるよう努めてまいります。

■講師紹介
氏名:遠藤 真志(えんどう まさし)
資格:介護福祉士
経歴:福祉系の大学を卒業。デイサービスの介護職員として勤務し、24歳で介護付き有料老人ホームの施設長に就任。28歳からライクスタッフィング株式会社の介護グループにて人事、採用に携わり現在に至る。